トルコ地震支援について

おいしいざくろ果汁を求めて、
2012年から毎年トルコ訪問を続けてきました。

今回のトルコ訪問記は番外編として、
2023年2月6日トルコ南部で発生した地震の現地の様子と
支援についてお伝えいたします。

毎日新聞デジタル版よりお借りしました

震源地はトルコ南部のパサルジュック。
マグニチュード7.8報道よると死者は5万人を超える 大きな地震でした。
地震直後、トルコ在住通訳の三浦さん(いつもトルコで日本語、トルコ語の通訳をお願いしています)からメールがあり、現地の状況を鑑みて、野田ハニーは現地で物資購入・配布のため義援金100万円を送りました。

1.支援への想い

私が トルコを訪問し始めたのは2012年。
11年間毎年訪問するなかで、トルコの国民性、政府・企業のいいところも悪いところもたくさん知りました。

震源地付近は混乱しており、現地では必要な方に物資が届かないと言うことを知りました。 正直、大使館への寄付と迷いました。 三浦さん(トルコ在住現地通訳)は震源地付近で遺跡発掘をしたことがあり、現地にも多くの友人がいます。
トルコ在住10年以上の三浦さんから送ってもらった現地の様子を伝えるメールや写真を見て「信頼できる人に送金し、現地の人が今一番欲しいものを買って届けてもらうことが一番早い支援の方法」だと考えました。

地震発生から約2週間後、野田ハニーからの支援物資が現地の人に届いている様子をお伝えします。

2.震源地パザルジュックの様子

物資を届けたのは震源地のパザルジュック。

ビルが崩れて瓦礫の山になっています。

倒壊したビルのほとんどは耐震基準に満たない建物とのこと。倒壊したビルの横には倒れていないビルもあるんですよね・・・。

広場にテントが建てられ、支援物資を配ったり、仮設住宅にしたり。はじめは寒さを凌ぐためコンテナハウスを届けようとしたそうですが、普段15万円で買えるものが60万円ほどに値上がりしていたため、断念したそうです。

3.支援物資について

男性の服装からも分かるように、日中も寒く、夜は氷点下まで冷え込みます。

支援物資は寝袋・チョコレートスプレッド・油・豆など。東北地震のときのように、災害後は現地の人の欲しいものが刻々と変わります。現地の人の声を聞き、「今欲しいもの」を届けるのが確実な支援と考えました。

現地の情報によると、トラックは途中の道路で止められてしまうので、普通乗用車がいいとのこと。車いっぱいに、支援物資を積み込んでいます。

寝袋は3日後に買いに行くと、3倍に値上がりしていたそう。ひとつひとつに野田ハニーからの支援物資と貼ってあります。

手書きの頃。
「日本/徳島県 野田ハニー食品工業株式会社 地震にあわれた皆様へお見舞い申し上げます」 ※ニュアンスです。

「日本/徳島県/野田ハニー食品工業株式会社よりパザルジュックの皆様へ 心よりお見舞い申し上げます。」 数が多くなってきたので、メッセージは印刷へ変更されました。

震源地から離れたところには物資はある。ただ、震災後の混乱で物流が止まり必要なところに届かない・・・。写真はトルコ人の主食の豆。店の人も手伝ってくれて、それぞれ小分けにしてくれました。

4.物資が必要な方に届いた様子

配布食材は乾燥穀物(白インゲン豆・ひよこ豆・白米・ブルグル(粗挽き小麦))各1kg・グラニュー糖1kg・ヒマワリ油1リットル・チョコスプレッド1瓶。 それぞれを袋に詰め、各家庭1袋限定で配布しました。

豆類は現地の人の切実な「これが食べたい」と言う希望でした。豆類を煮込んだスープが日本のお味噌汁のようなイメージかな。作って食べることで、日常を感じられるそうです。トータルで寝袋50袋、食糧350kgを配りました。

夜は冷え込むので、毛布を何枚も敷き寝袋で暖かくして眠れる様子。よかった(^^)

義援金の受け取り証明

支援物資の購入レシート

5.あとがき

1月に日本で「ざくろジュースブーム」後に起こったトルコ地震。有機ざくろ農園に近い場所が震源地でした。農園には震源地付近からも働きにきている人や、親類や友人がいるかもしれない・・・。「何かできることがあるはず」と考え、支援金を送りました。

三浦さん(トルコ在住現地通訳)からの活動報告書には、現地の人から「トルコ各地から送られてくる救援物資の食料や水、炊き出しもありがたいけれど、自分たちで調理し生活を実感したい」という声があり、願い通りの豆類を配布しました。

また救援物資配布の翌日「寝袋を使って久々にぐっすりと眠れて嬉しかった。と皆が口々に話していた」と報告がありました。『微力ながらも、これまでお世話になってきたトルコの方に寄り添った支援をしたい』そんな想いから、大使館への寄付ではなく、三浦さんへの連絡を選びました。被災された皆様が日常を取り戻すまで長い時間がかかります。日常を感じる事で前を向く力の一端となり、少しでも恩返しができていたのなら幸いです。

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